top of page

“ 住まいの塗り替え・木部&鉄部 ”

 

木材は軽量で強く加工性もあり優れた材料ですが、

紫外線や雨などの自然環境が色褪せ・退色・剥離を促し

木材を構成するリグニンやセルローズを

分解し劣化が始まります。

 

木材腐朽菌の寄生により,リグニンやセルローズを分解し腐って強度を失います。
そして、シロアリなどの被害も受けやすくなります。
樹種や立地環境などにもよりますが、特に外装に関してはメンテナンス次第で耐久性に
大きな差がでるのも木材の特徴です。
化粧材なら交換(費用は掛かります)も考えられますが、
構造材や下地材は目視も難しく建物に決定的なダメージをもたらす可能性もあります。
同様にボード系の破風板なども塗膜の剥離により水分を吸収し強度を失ってゆきます。

“木製サイディングの場合”

 

木のサイディングは少数ですが、建築時にはそれなりの想いも込めて

木のサイディングを選択したのではないでしょうか。

時間と共に木の味が出る…

ウチのサイディング(木)は塗装は必要ない…

大工さんが「メンテは必要ない」…と言っていた等々・・・

まだ新築して間もない無塗装の木製サイディングのヤケや変色、

特に紫外線や雨などの影響を直接受けない部分と

まともに受ける部分のダメージの差を目の当たりにすると残念な気持ちになります。

 

考え方もいろいろのようですが、木の持ち味を活かした木材保護塗料の塗り替えをお勧めします。

ダグラスファーなどのログハウスでも定期的なメンテナンスを必要とします。

同様に、外装の表層の木のサイディングだからといって

決してメンテナンスが必要ないわけではありません。

“変色対策”

木材は紫外線や雨の影響で変色します。

黄褐色味が増し汚らしい色になってしまうのがヤケです。

主に淡色材でこの状態が目立ちます。

また木材はそれぞれ固有の色を発色していますが、これらの色素が紫外線によ り退色します。

こうした変色を目立たなくするために着色を施します。

“木材保護塗料について”

木部塗装は、木肌を隠す(塗りつぶす)エナメル仕上げと、木肌を活かす着色クリアー仕上げがあります。

エナメル仕上げは、木材の最大の特徴である木目をつぶし、吸湿・放湿作用を妨げるという短所があります。

これに対し、木目を活かす塗料が木材保護塗料と呼ばれるタイプです。

木部によく浸透し、原則として木材表面に塗膜を形成しません。

このことが木の通気性を妨げず、木からの水分を逃がします。

防腐・防虫剤を配合しているものや、植物系オイルを主成分にした

天然系塗料もあります。

 

“塗り替えの周期”

理想としては、最初の塗替えは2年後、次回からは4~5年?周期での塗替えで

耐久性は壁面などの塗り替えより劣ると思って下さい。

塗替えの目安としては、色が褪せてきて、撥水性が無くなり、かびや汚れなどで外観が悪くなったときです。

また、使用された木材の種類や使用環境によっても大きく異なります。

重要なことは、1回目の再塗装は早めに実施することです。

この早めの塗装がその後の木材の耐久性の向上に大きく影響します。

“鉄部 ”
鉄も同じく空気中の酸素と化学反応し酸化してサビを発生させます。

水分が多いと酸化は更に活発になります。


サビ止め(エポキシ樹脂塗料)処理して定期的なメンテナンスを!

“このようになる前に…お手入れを!”

破風が木の場合、特に妻側の塗り替えには塗装ではなく

板金工事でのガルバリウム鋼板をお勧めします。

左:無塗装レッドシーダーの木製サイディング

  築2年未満ですが、 かなりヤケが目立ちます。

右:同様に変色が目立ちます。

木材保護塗料で木の持ち味を活かした塗り替えを!

鉄部のサビ

bottom of page